4時起床。昨日調達したパンをほおばりながら再度乗鞍へ!
車はまったく走ってない。やっぱり高山へ泊まっている選手は自分ぐらいなのか?
気温15℃。当然エアコンオフです。
エアコンオフはめちゃくちゃ久しぶりで快適ですが
ゴール後が心配です。
寒くて指に力入らず、下り右コーナーで落車!(キャー!!)
・・・ってな事になりませんように。
そうです。ゴール後のほうが心配なのです。
予定より早く会場入り・・・・アレ?
昨日より車がめちゃ多い。
禁止されてたけど車中泊が相当いたのかな?
何とかスタート地点から2kmぐらい離れたところに駐車して
ボチボチ準備を始める。
しかし皆さんスゴイっす。
5時半からローラー台まわしまくってます。
こんなに心肺上げてないとだめなん?
不安になります。
イヤイヤ自分のペースで行こう!スタート地点までの2kmで
アップは十分でしょう。
YOUさんに借りたノーリミジャージを着て「なんちゃってYOUさん」に変身。
「皆生パワーで、ゴールできますように」って願いも込めて。
ウィダーを流し込んで、リュックにゴール後の荷物を詰め込んだ
準備完了。
集合場所へアップを兼ねて出発。
すごい人数です。ピカピカの高級マシンからMTBやら明らかな山仕様車まで
自転車を見るだけでもあきません。
メーカーはピナレロが多いか?トレックは少なめ。
ホイールはリムが低めで軽そうなアルミが多い。
最後の軽量化を済ませてバスに荷物を預けた後
スタート順ごとに並んでいるFクラスの列へ。
・・・・なんかジロジロ見られている感じ。
あっ!そうや!Fクラスは51歳から60歳までのクラスでした。
周りを見ると確かに・・・YOUさんぐらい若く見える人は・・・皆無(汗)
年齢からいくと2クラス下のDクラスですから確かに違和感があります。
サングラスをかけて徐々に列から離脱・・・(笑)
スタート直前に列に紛れ込んでスタートラインへ。。
しかし天気は快晴!暑くも寒くもない25度くらい。
コンディションは抜群です。
7時43分いよいよスタートです。パーン!号砲と共にスタート?
のはずがしばらくは前が動かず。
15秒後位にやっとクリートをはめスタート。
集団走行で温泉街を駆け抜ける。超気持ちいい。
25kmぐらいで緩やかな坂をスルリ。
自転車も体も軽い。右に出てどんどんパスしていく。
アウターは使わないと思ってインナーに入れていたけど
あまりに順調なのでアウターで行く
先の事は何も考えずとにかく「気持ちいい」のでニヤつきながら
どんどんいく。
スタート地点でも1460mの標高。
当然初体験。でも息苦しさは感じない。
先週のトライアスロンのアスファルトから熱気が蒸せ上がる感じに
比べると雲泥の差。ときおり冷たい空気が流れほんとに快適。
でもそれ以上に森林のマイナスイオンと大会の雰囲気での
アドレナリンが出まくっていたのだろう・・・
7km地点のチェックポイントまでは・・・・
ビギナーズクラスのゴールも兼ねたこのチェックポイント。
実績からいけばビギナーなのでここでゴールにしたかった。
多分優勝じゃね?ってくらい順調に来た。
こ・こ・ま・で・は・・・・・。
ん??なんかしんどくなってきた。
心拍数のチェックを・・・??175BPM。
・・・・・・・・・・・・・?
ほぼMAXじゃないですか?これはやばい。
ちょっと落とそう。
インナーローでくるくる廻しながらキープレフトで
皆様の邪魔にならないようにフェイドアウト。
あーあ。YOUさんに借りたヒルクライムの本で
「イーブンペースこそがヒルクライムの極意」ってのを読んでたのに
・・・・全く意味なし。
最初の気持ちよさで調子に乗ってしまった。
Fクラスで10位以内に入ったら表彰式でサングラスかけたままにしようか?
バレんかな?とか、しょうもない事考えてた自分・・・ほんとアフォウ。
ちょっとペースを落として何とか立て直しつつ走っていたが
エコーラインに入ってから斜度もきつくなってきた。
これまでは、まめに変速しながら来たがもうインナーロー固定です(泣)
時速10kmは切らないようケイデンスは意識するが、これがきつい。
心肺、足共にMAXです。
自分も、他の選手も息遣いが荒い。
降りてマシンを押す人もチラホラ。
女子選手もがんばってますが、全く進んでません。
平坦、もしくは下りで足を休められたら全然楽なのに・・・・。
確かに20km以上登り続けるなんて普通ありえません。
遥照を下らずに5回分登り続けるって事ですから・・・。
15km地点のチェックポイントを過ぎた直後右足に違和感。
・・・ってこれ昨日のドライブ疲れじゃない?
昨日は渋滞も含めて10時間ぐらい運転したもんなぁ。
先週は九州出張で1300kmぐらい乗ってナカ一日やし。
つま先を引き上げる筋肉が攣りそう。
間違いない。 ドライブ筋です。
「レース前のドライブはほどほどに」次回への教訓です。
ここからは、まさに心臓破りの坂の連続。
しかし、この坂をすごいスピードで駆け抜けるC、Dクラスのトップ選手。
ビュンビュン抜かれ気持ちも切れそうに・・・
でも森林限界を超えた今、景色は最高!
遠く視界が開け2000m級の山が深緑に輝く。
「ゴールしてゆっくり見てやる!」って踏ん張った瞬間
・ ・ ・
ピキーン!
はい。左ふくらはぎ攣りました。
右をかばって走ってたので左に来ました。
・・・と次の瞬間、左ヘアピンカーブ。斜度15%くらいが現れる。
目標を足を着かずに完走としていたのも
ここで終わったかと・・・
もうヤケクソ!攣った足のまま無謀にも斜度のきついイン側に切れ込んで
ダンシング!ダンシング!ダンシング!約15秒。
あれ?クリアしちゃった。攣った足も自然に伸びてプチ復活。
よし!いける!って思ったけど
残り2km。長いね。
はるか上空に見えるゴールがあるであろう場所をにらみつけ
ながらヒイヒイいいながら登る。
でも、疲労でだんだん視線は下へ。
サイコンとにらめっこしながら必死で廻す。
標高2500mを超えて多分空気も相当薄いんだろうけど
ずっと前から心肺MAXですから関係ないっす!
周りのスタッフや早くも下山するトップ選手たちが「ラスト!」
「行けー!」って声援くれるけど・・・行けません。
ブラインド左コーナーを曲がってゴーーーール!
ヘロヘロゴールですが、10mほど進んでやっと右手で小さくガッツポーズ。
はぁ~~って思ってクリートをはずそうと足をひねった瞬間両足攣ります。
前方には多分同じ症状の人が落車(汗)
何とか耐えます。
つづく
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