2014年7月25日金曜日

皆生!なんとかゴールできました! その④


バイクゴール地点にはボランティア活動中のfuruちゃんがいて

声をかけてくれた。


よく覚えていないけど

OK!順調、順調!ってな感じで励ましてくれたと思う。

ああっ・・・

そうか・・・

(みんなの)想定タイムからはまだ10分程度しか落としてない。

キッチリ走り切れれば、大逆転の成功レースになる!


と、一瞬考えたがトランジットに準備していたジェルを手に取り・・・

2秒見つめ、そっとバッグに戻した時点で、現実を悟った。


これはゴールすることだけを目指すサバイバルレースになる。








作戦というほどでもないが、考えたことは以下の通り

・遅かれ早かれハンガーノック気味の症状は必ず出てくる。

・エネルギーが切れるまでに距離を稼ぐ(前半勝負)

・早い段階から多少無理しても固形物を摂る努力をする。

・固形物が無理ならコーラなどでエネルギーを摂る。

・お守りの中に入れたガスター10の使いどころを考えておく。

・絶対諦めない。


0~5km 28’54 順調。

スタート地点で固形物を摂ろうとしたけど見るのも嫌な感じ。
ただ、バイクの時のあのムカムカ感はなく走れる。

例年より涼しいとはいえ、やっぱり暑い。

脚はバイクのダメージでギリギリ。


5~10km 33’44 はやくも限界か?

急激に脚が動かなくなってきたがまだエネルギーは残っている。

エイドでは水を飲む。コーラは一口だけ。

氷をもらって背中のポケットへ。

ここまででも数回信号ストップした。

ベテランさんはボトルやジップロックを準備していて信号待ちでゆっくり補給している。
なるほど、エイドで止まるのも信号で止まるのも一緒かぁ~

真似してみようってことで、氷入りのコップを持って走ってみる →

信号待ちで溶けた水をゆっくり飲む → 手がだるくなったら水はかぶり、氷は背中へ入れる。


10~15km 32’01 根性で粘る。

とうとう両手の小指が痺れてきた。エネルギーが切れてきたという証拠。
早急にエネルギーを補いたいが厳しい。

脚もふくらはぎにミミズが這っているような感覚。痙攣している。

完全に動かなくなる前にと思って必死で距離を稼ぐ。

オレンジとスイカをすすって果肉は吐き出す。

水分だけを摂りすぎか?お腹がタプタプになってきた。


15~20km 35’46 脚が動かない。

もう胃の中は水分だけのはずなのに空腹感はない。

空腹感が無いままにハンガーノックになってしまいそうな予感。

氷入りの水分補給が胃腸を冷やしすぎている感じがしたので中止。

OS-1をボトルでもらって常温で体への吸収を重視した摂取に切り替え。

固形物の補給はもうあきらめた。

23さんが言っていたとおり、境水道の向こうに見える山が全く近づいて来ない。

心が折れかける。

とにかく折り返しまで!という思いだけがモチベーション。


20~25km 40’30 まだ半分か。。。。

小指のしびれは手のひら全体に拡がり始めたが、やっと折り返しのエイドに到着。

数分間椅子に座って休憩させてもらい、氷嚢で両モモのアイシングもしてもらった。

その効果か?再スタートすると脚は意外にも動きだした。

ただ、ハンガーノックの症状なのかボーッとして集中力が出ない。

FLEXのメンバーやWAVE応援隊が沿道から何度も名前を呼んで応援してくれるが

その声への反応に生気がなかったと思う。(泣)。


25~30km 36’39 もはやここまでか。。。

暫くは一種のトランス状態のような感じで調子よく進めたが

だんだん連続で走ることはできなくなってきた。前に足を出すパワーがない。

16時をすぎて気温がピークを越えたこともあってか、

水をかけられると寒気がしてきた。(以後水からは逃げる)

でも、残りの時間を考えたら、あとは歩いてもゴールは可能。

もっと早くダメになるかと思っていたが、よくぞここまでもってくれた。

前半頑張る作戦が成功したか。

逆に言えばランの30kmまでのエネルギーを朝食で摂っていたのか?

ありえんっ。(笑)


30~35km 53’47 ハンガーノック地獄

32kmラップからは10分/km越え。ワーストLAPは12’29。

1歩も走れなくなった。

体が鉛のように重い。

両腕とも肘のあたりまでジンジンして痺れている。

歩くのも左右によろけているのが自分でもわかる。

精神的にもエネルギー切れで超ネガティブモード。

・・・なにやっとんやろっ?

これでたとえゴールできたとしても「完走」って言えるんかな?

ここでやめたら楽になるなぁ~ちょっと横になりたいな~etc…etc。

あと、沖縄からの招待選手「ズケラン選手」って昨日紹介されてたなぁ。

どんな字書くんかな?

うーん。 ・・・・どうでもいい(笑)

ほんと訳の分からんことばかり頭に浮かんできてかなり脳も疲労していたようだ(笑)


そしてとうとう最後の手段に。

ガスター10を飲む。(今思えばもっと早く飲むべきだった)

ついでに同じく準備していたロキソニンも。

ロキソニンはモワーンとした頭痛と脚の筋肉痛が少しでも
収まればいいかなぁ~と思ってあまり考えず一緒に飲んだ。

しかし、これは失敗、飲むべきではなかった。

飲んだ直後から胃に差し込むような強烈な痛み。

さすが国内最強の鎮痛剤、胃には優しくない。

今の胃腸の状況では傷に塩状態。

ロキソニンをどうしても服用しなくてはならないケースでは、胃薬を必ず一緒に飲む
というのがセオリーだと思うが、その逆はね・・・

ある程度理解していたつもりだったが、冷静に判断できるほど
思考が働いてなかったんだと思う。

しかしそれもガスター10の効果か?ロキソニン自体の鎮痛効果か?
数分後には痛みも治まり徐々に消化が進んでいるような気がした。

エイドで塩をつけたスイカがうまかったので何個も食べた。
これとオレンジの糖分だけでゴールまでたどりついてやる!

35~40km 42’01 行ける!

薬が効いたのか?脳にエネルギーが再供給され始めたのか?
時間をかけて歩いているうちに頭がスッキリしてきた。(だいぶ思考も正常化)

何せ約1時間フラフラ歩いていた事になる。

やっと明確にゴールを意識し始めた。

日没に間に合うか?

行けそうだ!と判断してヨロヨロと再び走りだした。

んっ?

聞き覚えのある声が聞こえた。

23さんだ。

心配して様子を見に来てくれたみたい。

待たせてしまって申し訳ない気持ちになったが

伴走してもらってパワーが出てきた。

40~42.2km 15’37












ゴールできる。。。

やったぁ!。レースとしては不本意ながら

日没前に帰ってこれた。

NoLimits応援団みんなが待っていてくれた。

梅雨明けがあと1日早まって、3~4℃気温が上がっていれば
戻ってこれてなかったと思う。

いろいろあったが、結果的にはラッキーだった。


そして、ついに・・・

23さん、furuちゃん、中ちゃん、Uガワさんと同伴ゴ~~~ル



 


















ラン 5:26:16   491位

総合 11:39:09 385位




RUNガーミンデータ

42.2km   5:19:17   7:34/km 2559kcal 



4 件のコメント:

  1. いつも詳細なYUKIYさんのレースレポートは、ロングトラ参加を考えているアスリートの意欲を削ぐには十分なものです。私は全く考えてませんが…(笑)
    こういった記録(記憶)が次回のレースの糧になるわけですね。見習わないといけません。

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    1. ☆23さん
      ありゃ(-"-)それはいかんですなぁ~。
      ロングはいろいろあって面白いと思うんですが・・・。23さんも是非(笑)
      まぁこれはほとんど自分で見直す為に書いているようなもんです。
      頭の中を整理する意味で。

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  2. なるほど…皆生のランは信号待ちをエイドにすればいいんか…。
    ハンドボトルとかジップロックに補給食入れて。
    しかし後半の記述を読んでいると、23さんが言うように参加意識が削がれますね~。
    しかし冷静に考えると明るい間にフィニッシュできるのってスゴイことですよね、やっぱり。
    補給、コンディショニングを見直して来年、満足いくレースしましょう!

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  3. ☆furuちゃん
    ジップロックの使い方はまさに氷嚢なんです。
    クラッシュアイスを入れてもらって首や頭を冷やしながら走る。
    信号待ちでは、溶けた分を飲んだりかけたり。
    中身が無くなったら、コンパクトにしてスゥ~っとポケットへ。
    これは使えるなぁ~ってマジで思った。

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