2013年9月7日土曜日

2013佐渡国際トライアスロン大会 その4


スタート時間は、1時間繰り下げの7時。

ゼッケン№順に5秒おき、3名づつのスタートとなる。

もちろん初めての経験。
直後の混雑が懸念されたが問題はなかった。


天気は曇り。

気温 25.2℃。

湿度 76%

風速 6.6m/s。北北西


多少?風はあるが、暑くないのでコンディションは悪くない。

そして・・・

いよいよ 7:08:15 スタート!









































長い一日が始まった。

練習では、常々今回の想定タイムは13時間30分と言ってきた。

SWIM 1時間30分、 BIKE 7時間 RUN 5時間

調子がよくて、トラブルが何もなければ・・・

SWIMで10分、バイクで15分、RUNで10分くらいは短縮できて
12時間台で帰ってこれるだろうという目論見だった。



しかし、SWIMが中止になった今、このペース配分に意味があるのか?























バイク?

想定どおりAve.27.5km/hでチンタラ走ってていいのか?

さら脚なのに?


ということで、スタート直前に腹は決まっていた。

「いけるところまでO山さんについて行こう」と。


・・・しかし、実力差がありすぎた(滝汗)


のっけから40km/h前後のスピードでぐんぐん加速。

ビュンビュン前の選手を捕らえていく。


想定外のアップダウンが序盤から始まったがお構いなし。

すぐにY部さんを抜き去り(ダンシング!って声をかけ爆笑)

ほどなくしてfuruちゃんを抜く。

furuちゃんは、うしろから見ても明らかに抑えて走っているのがわかった。
(それでも坂では抜きまくっていたが・・・)

「いくでっ~!」
「ついてきてっ!」

って言ったのに拒否された(泣)

イーブンペースで走りきるレースプランのようだ。(当然それが正解!)


自分的には、半分あきらめていたBIKEがある程度乗れるように
なった事がうれしくてたまらなかったというのは大きい。

190kmなんていう未知の距離ながら、どこまで粘れるのか興味があった。

そこへきて、O山さんという強豪と同時にバイクスタートできるという幸運。

行くしかないでしょ?てなことに・・・なってしまった。


ただ、何度も書くが実力差がありすぎた。

まともについていけたのは10kmまで。

踏ん張って、長い直線で遠くに背中を見つけられたのも15km地点くらいまで。

それは・・・スコットくんにちぎられる時の感覚に近かった。

スッスッっと緩斜面で離されて、グイグイっとのぼりで離される。

こっちは必死なのに涼しい顔でスゥーーーっと。

そして平地で踏みまくって追いつこうとするが、余計に離される。そんな感じ。


これはターゲットを変更じゃ~

という事で、ちょっと先に見える派手めのジャージの人を

ターゲットにさせてもらって、順番に捕らえていく作戦に出た。

序盤は先にスタートした遅めの人も多くどんどん追いつくので
本当に楽しかった。
















風も強いが、楽しさのほうが勝っていて気にならない。


40km地点の看板通過でサイコンのタイムを見ると1時間10分。

ショートの大会でも出したことのないタイム。

行き過ぎでしょ(笑)

まるで、10kmの大会では40分切れないのに
フルマラソンの入り10kmで40分切りするシゲさんのように(笑)

大佐度の海岸線は美しかった。

岩と海、山が重なり絶景・・・と言いたいところだが

晴れていればもっと・・・てな感じだった。

大量に降った雨の影響で、川からの濁った水と
どんよりと曇った空のせいで海の色は茶色や黒だった。

高い空の秋晴れの佐渡は、想像するしかなかった・・・

残念。


Z坂はあれっ?もう終わり?ってな感じで通過し
くだりにはいった頃に、雨が降り出した。

激しくはないが路面を濡らすには十分な雨。

注意しながら進む。

大野亀の登りあたりから女子TOPの選手と抜きつ
抜かれついいペースで進んでいた。


そして、そんなに斜度のキツくないくだり、左カーブ。

先ほどの雨で路面は濡れ、20~30cm位の幅で山からの水
が斜めに流れているのが見えた。

ブレーキングして慎重に入ったつもりだったが・・・

その水の流れの上にリアタイヤが乗った瞬間

ツルゥッ~~    (わぁーーーーーーーー!!!!!!)


うしろから「あっ」 !!!声にならない声。

反射的にカウンターステアをあてて1メートル(大げさかな?)ドリフト~~

「あぶなーーーい!」

壁まではまだ余裕があったが・・・・
体重をどちらにかけたかもよくわからないけど、奇跡的に立て直した。

しばし呆然。

ふぅーーーー全身から汗が噴出した。

自分も助かったが、あのまま落車していたら
女子のTOP選手を巻き添えにするところでした(汗)


しばらく走って追いつけたので「さっきはスイマセンでした」と謝った。

35km/h以上の巡航中ながら余裕でニッコリ対応してくれて
ほんと感じのいい強いアスリートレディーでした。
(この後しばらく粘りましたが、ちぎられました)


そろそろ105km地点の住吉AS。

ここまでAve.32.8kmで来ている。順調すぎる。

そして、応援部隊が待ってくれていた!!

大きく手を振ってアピールしたけどなかなか気づいてくれず。

まさかO山さんから3分遅れで来るとは思わなかったんだろう。

「おおっーーー速い!」って言ってもらってかなりいい気分(笑)

元気なところを見せれたけれど、実はもういっぱいいっぱい。

いたるところにダメージが蓄積されていた。

そして、その影響はすぐに出てきた↓↓↓

ココまで特製濃厚マルトドリンクでカロリー摂取はバッチリのはず。
エイドでも水だけで十分だった。

なのに体が動かなくなってきた。
ちょっとした登りがとてつもなくしんどい。

腰も痛い。平地なのにダンシングを多用(腰を伸ばす為です)

自分が遅れだしたものだから周りに人もいなくなってしまった。

ポツンと一人で走っているとレースではないような感じがして
しんどいならマイペースでいいか?的な感覚に陥る。

いかん。いかん。と集中力を維持するのに必死。

遠くに見える落ちてきている人を捕らえるのにも
相当時間がかかってしまうし、とうとうそういう人にも追いつけなくなった。

あぁ終わってしもぉ~たぁ~。

と思ったが、まぁ何とかなるかな?とも思っていた。

ココまでAve.32km/h以上をキープしているという事は
残り80km弱を27km/h台後半まで落としてしまっても
Ave.30km/hはキープできるなぁ。フムフム。と計算したから。。。

でも、こういう計算をするときは大体駄目なときですよね(笑)


と、そこで追い討ち!

furuちゃん登場!

「YUKIYさん突っ込みすぎぃーーー!」

と駄目出しを喰らう(笑)

「もう駄目。バテたぁ~」と力なく返す。

しかも、Furuちゃんは、エアロヘルメットや、TTバイクを引き連れて堂々の走り。

坂もシッティングでグイグイ引っ張って、うしろからみんながダンシングで追う展開。

はっきり言ってめちゃカッコよかった。(女子なら惚れるレベル)

そして、踏めなくなった自分が情けないなぁ~なんて思ってるうちに見えなくなった(速っ!)


こうなると、最難関の小木の坂が怖い。

もしかしたら押して歩かなくてはならないかも?

不安を抱えながら坂の手前のエイド。

いつものように水を取ったが、すぐに一口飲んで残りが3分の1くらい
になるまで首や脚にかけて量をへらし、他の3本のボトルは全部空にしてキープした。

次の最終エイドで、もし記念ボトルがなかったらお土産がなくなってしまうし
ボトルの中身が入っていると(計2kgぐらい?)重くて坂がしんどいから。

なんかむちゃ冷静にテキパキと(笑)

そこまで論理的に思考構築できるくらい回復していたのだろう。

なんか脚も復活していた。

疲れていたら斜度が緩んでも絶対シフトアップできないのに
いったんアウターに入れたりして踏めだした。

こうなったら、疲れの見えるバテバテの選手を次々に捕らえていく。



























ラスト10kmはしんどい。って聞いていたけど

かなり気持ちよく走る事が出来た。

最後バスに2度ほど前をふさがれて大減速させられたことを除けば・・・・(笑)



で、バイクゴール、トランジッションまであと200m


道の左側にはBタイプの選手がゴール前の最後のがんばり。

脚の動き、スピード感からしてまだ上位陣の選手たちだということがわかる。



300Mほど続く佐和田の商店街も最後の最後、左折するほんの10m手前。

見慣れたジャージが見えるわけです。

furuちゃん?

っなわけないです。もうRUNスタートしてるやろぉ~。。。

しかもBタイプか・・・???

ん?

ん?ん?ん???

なんと、商店街のアーケード(といっても歩道までの)のに・・・

もう、佐渡では季節はずれになってしまったであろう、

夏の終わりの・・・

「セミ」 (笑)

状態の23さんっ!!!発見!

苦悶の表情で、柱にしがみついているんです。
どうやら両足がつっているみたい。


まぁ今だから笑えるんですが・・・

またこの場面のやり取りが最高っ!

YUKIY「23さんっ!ファイトッーーー!!」

23さん「すっスイマセンっ(汗)」


イヤイヤ謝ってる場合じゃないでしょ・・・・(笑)

23さんが冷静さを欠いてギリギリに追い込まれている姿を見れるなんて貴重ですよ。

あと残りちょっとなので、時間はかかってしまっても絶対にゴールは出来る
という確信があったから、なんか笑ってしまいました。

もうね・・・なんか嬉しくて(笑)

不謹慎でスイマセン。


バイクから降りると、応援隊が褒めてくれます。

「速い!」「凄い!」って。

ありがとう。

自分でもよくがんばったと思うし結果には満足。

あの中盤以降のヘロヘロからよく復活できたと。

また、トラブルなく走りきれた事もラッキーだった。



しかし、O山さんは20分前、furuちゃんは7分前にRUNスタートしている。



まだ終わったわけじゃない。

本当の苦しみはここからだっ!




バイク 6:15:10   109位/709人完走 

      Ave.30.4km/h (トランジット込み)


サイコンデータ

     6:10:32
     193.16km
     Ave.31.2km/h
     MAX.60.2km/h



つづく・・・・


2 件のコメント:

  1. とうとう暴露されましたね。
    明日の倉トラもランで商店街を通るので、気をつけないといけませんな。

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    1. ☆23さん
      いやぁ~佐渡まで行ったかいがありました(笑)
      いつも完璧な23さんの人間らしいところが見れてホッとしたんです。
      あしたは謝っても駄目ですからねっ!

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