2012年4月20日金曜日

第28回全日本トライアスロン宮古島大会 その3

BIKE




ウエットスーツから腕を抜きながら

白い砂浜を早歩きで東急リゾートのプールのある中庭へ。


シャワーは満員電車状態(汗)

端っこで少しだけ浴びようとするがほとんど水があたらず
数秒で諦める。











芝生に設置されたラックのトランジッションバッグを
取って着替えテント内へ。


うっ・・・

ここも満員。


・・・が、偶然空いたみかん箱に座り
マッパになって着替え(笑)


バイクパンツは厚めパッドタイプ。
YOUさんにお借りしたものだ。

上は半そでジャージにアームカバー。

最後にお守りつきのレースベルトをつけてバイクラックへ走る。

バイクを押して出口付近で入ってきた南ちゃんとすれ違う。

あれ?スイム不調?

まぁすぐ抜かれるし、お先に!


乗車ラインを越えたところに応援の二人を発見。




手を振って元気よく出発してますね(笑)


さて・・・

BIKEで懸念された事。

それは「風」だ。

そう、「MIYAKO WIND・・・」(勝手に命名)

到着した日からねっとりした湿度を含んだ強風が吹いていた。

常時5m/sぐらいの風。

特に気温が上昇し始めると強く吹き始める。

また、時間帯によって風向きが変わるという・・・。


島を一週半するということは必ず向かい風区間がある。

運が悪ければ風向きが変わりずっと向かい風という事もありえる。

155kmという長丁場なので、すぐに1時間くらいの差がつく。

そのくらいBIKEのタイムと疲労度に大きく寄与する。


で、今日は7時時点で0.7m/Sの東北東の風?

ほぼ無風と言っていい。

気温が上がる正午でも予報では3m/Sになっていた。


これは、ラッキー。

タイムというより疲労度が全然違ってくるはず。


ただ、前回大会も同じような風の状況で、前半突っ込みすぎて
潰れてしまった選手が多かったという話も聞いていた。

そう。一周目は慎重に入るべきだと・・・



しかし、そんな忠告も頭の片隅にはあったものの

大会の雰囲気でアドレナリン出まくり。

そして、疲労が抜けきっているサラ足ということもあり


直線は常時40km/hオーバーでぶっ飛ばす・・・・



でも、全然ぶっ飛ばしてるつもりはなかった。

どちらかというと脚は余っていた。


NoLimits高速トレインに喰らいつく練習のほうが断然しんどい。

スコにゃん、コージー、hisaさんのトレイン・・・

強風の中、高速域で長時間ひっぱってもらった。

あの練習に比べたら楽勝っす!


極寒の時期から一緒に練習してくれた事に本当に感謝。

スピード耐性っていうか・・・


高速巡航を維持する力がこの冬でかなりUPしたなぁ・・・と


機材の力も借りてね(笑)




そんな事を実感しながら池間島の30km地点を通過 8:53:10


ここまでのスピード。

アベ 37.2km/h!!!

速い!

速すぎ?

まぁ脚は問題なしだけど・・・

不安材料を挙げるとすると、ジリジリ上がってきた気温と補給の事。


今回も、補給はセントレアで成果のあった濃厚マルトドリンクがメイン。

飽きてきた頃にグミと梅チューブを随時組み合わせる作戦。


エイドでのボトルは水をもらって、給水&冷却。

今回、コーラを1回取ってみたけど、ゲップが出て受け付けなかった。


コカ・コーラさんがスポンサーでもあるので
炭酸の抜けていない良質のコーラを提供してくれたんだと思うけど
走りながら飲むのには自分には向かないようだ。


58km付近に応援バスの応援ポイントがあるはずだ。

ここまで、最速通過予想を上回るペースで来ている。

ちゃんと30kmの通過時間を確認しているだろうか?


・・・と、前に見覚えのあるロゴ。

「WIN NOZAKI」 あっ!


南ちゃんの彼女だ!


手を振る・・・・がっ

あれっ?



そういえば南ちゃん。まだ来てないよな???

なんと、63km地点くらいまで南ちゃんに先行していた・・・

そりゃぁ脚に疲れが出てきて当然(汗)

オーバーペースでしょやっぱり・・・↓↓↓




家族も応援ポイントではちゃんと応援してくれてたけど・・・

意外に人が多くコチラも何処にいるのか分からずキョロキョロ。

スピードを落として探すという失態(笑)

もっと派手な格好させときゃよかったか?

でも、元気な姿を見せて安心してもらえたかな?



50km地点以降は、集団もバラけてきた。

まだ余裕はあるけど、1枚軽いギヤに落として淡々と廻していた。


と、そのとき後輪から「プシュウーーーー」!!!!!!


!?!?!?!?!


わぁ!!!!

ぱっ

ぱっ

ぱんくぅ??????


顔面蒼白↓↓↓


タイヤの回転にあわせて「プシュン」「プシュン」「プシュン」


・・・・と5~6回ぐらいだっただろうか?


あ”ーーーー


やっちまったぁーーーー↓↓↓


仕方がない・・・・・止まろっかぁー。。。。


とスピードを緩めた瞬間


ピタッ!

????


音が消えた?


おぉーーーーーーーーーーー!


・・・ということは・・・


これが効いたか?
















決戦仕様のチューブラーにつき
パンクすれば、かなりのタイムロスは覚悟せねばならない。

しかし、予防は可能だ。

いろいろ調べて、タイヤシーラントを注入していたのだ。

今回使ったのはNOTUBESのタイヤシーラント。

スコにゃんも推奨の品。



重量増はイヤだけど前後輪に30mlづつ注入しても60gぐらい。

パンク修理のロスと天秤にかければ軽いもの。


しかし、こんなに効果があるとは・・・・

レース後タイヤをよく見ると接地面から少し上の側面に小石を踏んだような
傷がありそこに、2mm弱の樹脂の塊のようなものがあった。

これが助けてくれたんだなぁーと感謝。

やっぱ最高だったよ!スコにゃん!

みんなにもオススメします。




そんなヒヤリもありながら
東平安名崎灯台の70kmポイントを通過  10:02:38


ここまでのアベ35.6km/h。(30~70km地点av34.5km/h)

まだまだいいペース。

補給さえしっかりすれば押し通せるはず。


しかしここからが正念場。

左足の大腿四頭筋内側が痛み出した。

スポンジ、水で冷却しながら進む。

風も出来てきたが、それ以上に日差しと湿度が体力を奪う。


試走しなかった島の南側には意外な急坂があり
使わない予定のインナーを使ってしまった。

これはだいぶ疲れてきたな↓

しかし、来間島大橋を渡りエメラルドグリーンの海を見て
気分的にはウキウキ。

東急リゾートまで戻りやっと100km。

残り55km。粘れるのか?



同じコースなのに2周目は全く感じが違った。


風が出てきた為か踏んでも前に進んでくれない感じ。

1周目のあの楽勝感は何だったんだ?ってくらい。


あぁーこれが1周目の行き過ぎ注意って意味か?

やっぱり経験者の助言は間違っていません・・・。


池間大橋に入る手前でKENSACK君とすれ違う・・・


んっ???

こんなところで?


これはおかしい。

何かあったか?大きなトラブルでなければいいが・・・

ちょっと心配。


橋の上では南ちゃんとすれ違う。

さすが全くペースが落ちてません。

南ちゃんには大きく差を広げられてしまったけど・・・


池間島2周目130kmポイント通過 11:58:35

ここまでのアベ33.4km/h。(70~130km地点av31.2km/h)


よく粘ってます。


もうここまで来たので

あとはRUNに備えながら4時間台でバイクを終えられればいい。


しかし、ここからの25kmはキツかった。

今まで抜いてきたTTバイク、TTヘルメットに
ガンガン抜かれ始めた・・・

坂では負けないけど、平地直線となると瞬殺される。

なんか?安定度が違うように見えた。

やはりTTバイクの推進力は後半伸びるなぁ(というか落ちにくい)。

TTヘルメットにしても、たかが1%~2%の効果といえども
155kmも走ると1.5km以上の差となるほどの効果があるわけだし・・・

「TTヘルメットのくせに遅かったらカッコ悪い」
って理由でスコにゃんのご好意を遠慮したけど、やっぱ借りときゃよかったか?

TTバイク、TTヘルメットで自分より遅い人はいっぱいいるわけだし
比率的には半数ぐらい?(上位はもっと多かったかも?)


欲しいなぁTTバイク(笑)


などと考えながら終わりの近づいてきた脚で廻し続けた。


で、150km地点の応援バスポイントを通過



ここでも、キョロキョロ探したけど

応援ボードを作ってくれていてしっかり確認できた。

ここからは軽いギアでクルクル廻して

なるべくRUNに違和感なく入れるように心がけた・・・

が、最後ちょっと落としすぎたか?



バイクフィニッシュ 12:58:07

BIKEのアベ31.6km/h。(130~155km地点av24.6km/h)


BIKE 5:00:12 260位/1470人スタート


あれ?4時間台クリアならず・・・

スイムアップ後のトランジッションタイムが入ってたかぁ・・・。

まぁ上出来です。


密かな目標(笑)アベ30km/hをクリアできたし。


本来の目標は5時間半ですからね。


しかし、大きなトラブルなくバイクを終えられた事で


「完走」の文字がかすかに見えてきた。


よっしゃっ!あとはRUN!

這ってでもゴールするぞー。


つづく・・・

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